社会福祉法人大翔会(大分市)が運営する同市上田町の特別養護老人ホーム「Greenガーデン南大分」が、オンライン診療のシステムを導入した。入居者は、最新の大型モニターを通してリモートでかかりつけ医の診察を受けられる。県内では先進的な取り組みという。医療機関を受診するまでの移動や待ち時間などの負担が軽減でき、介護職員の働き方改革の一貫としても期待されている。
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「口を開けて」「むくみもなさそうですね」。縦約120センチ、横約70センチの大画面に映る等身大の医師との会話はスムーズ。受診した90代の女性は「実際に目の前にいて話しているよう」。デジタル聴診器も導入し、リモートで心音や心拍数の確認ができる。
オンライン診療はコロナ禍に注目されたものの、導入コストに加え、画質や通信環境なども課題になっている。同法人が実証実験を重ねて採用した機器は、画像が鮮明で、音声の遅れもない。病院側の機器も同法人が用意した。
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