
(IoTBiz ビジネスを加速させるIoTメディア。 2024/06/25掲載)
【SREホールディングス】体動センサー「眠りSCAN」映像・音声×ライフログデータによる「スマートな」遠隔診療の検証開始
この記事では、社会医療法人祐愛会の医療機関・介護保険施設にて実施された、パラマウントベッドの体動センサーや見守り支援システムを活用した遠隔診療の実地検証について紹介しています。
パラマウントベッド株式会社(以下「パラマウントベッド」)と、SREホールディングス株式会社(以下「SREHD」)が、社会医療法人祐愛会(以下「祐愛会」)の医療機関・介護保険施設にて、パラマウントベッドの体動センサー「眠りSCAN®」および見守り支援システム「眠りCONNECT®」で把握可能な睡眠状態、心拍数や呼吸数(※)のライフログデータを活用した遠隔診療の有用性の実地検証を開始しています。
※心拍・呼吸に相当する体動から算出した推定値をそれぞれ心拍数・呼吸数と表現しています。
▲遠隔診療の実地検証の様子■背景
日本は2040年に65歳以上の高齢者が3,929万人となり、全人口の34.8% を占めると予測されています。高齢化の進展による医療や介護の需要や、過疎化による地域医療の確保、働き方改革への対応などから、遠隔医療への関心・ニーズが高まっている状況です。
パラマウントベッドは、介護や医療現場の約7,000施設以上に非装着・非侵襲の体動センサー「眠りSCAN」およびクラウド管理可能な見守り支援システム「眠りCONNECT」の導入実績があります。一方、SREHDは業界横断的なAI・IT実装の知見と豊富なキャリアを持っています。この両社がタッグを組んで強みを活かし、臨床の現場でより良く効率的な診療ができるよう、映像・音声×ライフログデータによる「スマートな」遠隔医療ソリューションの共同開発に取り組んでいます。今回、医療機関と介護施設の連携強化の概念実証(PoC)として、祐愛会の協力のもと遠隔診療の有用性検証実施に至りました。■実証概要
祐愛会織田病院、ゆうあいビレッジに「眠りSCAN」とテレプレゼンスシステム「窓」を設置し、介護保険施設利用者のオンライン診療を行い、その有用性や効率性を検証します。
※「窓」はMUSVI株式会社が開発・展開する遠隔コミュニケーション装置(中略)
■社会医療法人祐愛会 理事長 織田正道氏のコメント
祐愛会は地域の医療機関や福祉施設との連携をより積極的に進め、保健・予防分野にも踏み込み、保健―医療―福祉(介護)の包括的システムの建設をめざしています。また、各種介護サービスが機能的・効率的に連携できるように、業務のDXも推進しています。これらの取り組みにより医療機関と介護施設の連携強化が効率よい高品質で実現できることはもとより、更にはこのシステムが「地域包括ケア」の一端を担える可能性を確信しています。
(つづく)