近況報告

【イベント報告】「Tokyo Education Show 2024」に東京学芸大学こどもの学び困難支援センターの取り組み支援のご紹介において「窓」を出展いたしました。

2024年10月12日・13日の2日間、東京学芸大学で開催された「Tokyo Education Show 2024」に東京学芸大学こどもの学び困難支援センター(sure)の取り組み支援のご紹介として「窓」を出展させていただきました。
当日のイベントの様子と共に、東京学芸大学こどもの学び困難支援センター(sure)の取り組みをご紹介いたします。

【今回お話を伺った方】

東京学芸大学 教育インキュベーション推進機構
こどもの学び困難支援センター(sure)
専門研究員 千野たみ先生
sure学生メンバー

Tokyo Education Show2024概要

「Tokyo Education Show 2024」とは

大人から子どもまで全ての人が教育の魅力を体感することのできる教育フェスです。当日は会場の東京学芸大学に日本中から多くの先生や研究者、実践者が集い、たくさんのブース出展が展開されました。
その中で、東京学芸大学での取り組みを紹介する学芸Showcaseという場で、sureの活動展示を行いました。
Tokyo Education Show公式サイトはこちら

東京学芸大学こどもの学び困難支援センター(sure)の活動紹介

東京学芸大学こどもの学び困難支援センター(sure)では、毎週水曜日の夕方に沖縄県名護市のこども食堂「さくら教室」とオンラインで繋がり、学習支援を行ったり、食事をともにしています。
沖縄は子どもの貧困率が3割弱と、全国平均と比較して高い傾向にあります。東京と沖縄という離れた場所にいる子どもと学生を繋ぐため、オンライン会議ツールや遠隔コミュニケーションツール「窓」を活用しています。

「窓」を使った取り組み紹介

東京―沖縄間のコミュニケーションはどのように行っていますか?

sureの活動では、「窓」とオンライン会議ツールの両方を使い分けています。オンライン会議ツールは1対1の学習支援や雑談など、個別のやり取りをする際に使用しています。
一方で、「窓」は全体が見えやすく、活動時は常時繋いでいて、「窓」の近くにいる人に声をかけて会話や食事を楽しんだり、楽器演奏の指導をしたり、活動後の振り返りを行う際に特に効果的です。
「窓」を導入する以前は、オンライン会議ツールのみを使っていましたが、相手に様子が伝わりにくいため、わざとオーバーリアクションをしていました。
一つの教室で同時に複数の端末でオンライン会議ツールを立ち上げるので、音声や電波のトラブルも多く発生していました。
しかし、「窓」を導入してからは、東京と沖縄の意思疎通が格段に図りやすくなりました。さらに、「窓」越しにお互いに向かい合ってゲームをするなど、双方向で一緒に取り組む活動が円滑に進められるようになりました。特に、ヴァイオリンなど楽器の演奏指導をする場面では「窓」が大変使いやすいと感じます。身体全体が見えつつ、手元を映すこともでき、音も高音質で伝わるため、的確なアドバイスができ、活動を通じてお互いの一体感が生まれやすいと感じます。

沖縄側は沖縄県内の大学や高等専門学校の学生たちも一緒に活動に取り組んでいます。大学の長期休み等には学芸大の学生たちが旅行を兼ねて名護に遊びに行くこともあります。
「窓」越しに会っていた子どもたちや学生と実際に沖縄で顔を合わせるととても嬉しく、お互いのモチベーションアップにもつながっていると感じます。
支援活動の拠点が東京と沖縄と約2,000kmも離れていますが、毎週1回の頻度で活動を約4年間継続できています。東京・沖縄の双方とも、準備を中心に関わる学生や、部活動の後に短時間だけでもと参加する学生など、それぞれが学業や自身の予定と両立しながら主体的にかかわっています。
この活動への参加が学生たちの居場所としての機能も持ち合わせていることが活動の継続につながっていると考えています。
学生が卒業を迎えても、sureの活動が途絶えることなく次の学年に継承することができていることで、子どもたち、学生、企業が協力し開発・販売を行う「タコスパ」や「黄金素麺」といったオリジナル商品の売上の一部をこども食堂の運営に充てるアクションの実現が可能になっています。

Tokyo Education Show2024の展示について

今回、Tokyo Education Show2024では学生が主体となって活動していることが伝わるように、できるだけ学生と参加者が関わることのできる場をつくることを意識しました。
そして、実践研究での取り組みを知っていただくこと、我々が活用している「窓」を体験いただくこと、タコスパを手に取っていただくことにこだわりました。
展示初日は沖縄と東京を「窓」で繋いで、会場に来たお客様にも体験いただきました。
そして、実際に展示発表をご覧になったお客様から、「約4年間の活動の間に、タコスパのような実績を出せていることが素晴らしい」と言ってもらえて、とても嬉しかったです。

今後の活動について

今後も、学生が自ら楽しめる場として「ふらっと参加できる環境」を継続していきたいと考えています。
また、Tokyo Education Show2024のように展示会やシンポジウムに参加することも良い経験となるので、今後も参加したいです。
そして、東京学芸大学こどもの学び困難支援センター(sure)での取り組みをここだけで終わらせるのではなく、今後ほかの地域で取り組む先行事例として知ってもらうことが重要だと改めて感じました。
最近では、sureの活動宣伝の場を広げようと、さくら教室やsureのInstagramでの発信を始めています。
今後も応援よろしくお願いします。

さくら教室Instagram
sureのInstagram

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