中古マンションの課題を解決し、新たな需要に応える。成長を支える拠点間の一体感はどのように生まれたのか

距離の制約を超えて、人と人、人と空間をつなぎ、あたかも同じ空間にいるような自然なコミュニケーションができる、MUSVIのテレプレゼンスシステム「窓」。その導入の輪は、業種・業態や規模を問わず、様々な企業・団体へと広がってきています。

今回取材させていただいたのは、東京23区をメインに中古マンションを買取り、リノベーションを施し付加価値をつけて再販する「中古マンション買取再販」事業を展開するエンリード不動産様。2019年4月に創業してから売上は毎年前年を大幅に上回り、5期目となる今期は売上80億円を見込んでいます。

2023年6月には初の拠点となる福岡支社を出店し、今後も拠点数の増加を目指すなど急成長を続けています。そして、「世界で一番感謝を伝える」という企業理念に沿った熱い志を持つメンバーと、平均年齢27歳という若い人材のエネルギーで国内における中古マンションの課題を解決し、新たな需要に応えています。

エンリード不動産様には、都内の本社と福岡支社にそれぞれ1台ずつ「窓」を設置し活用いただいています。代表の工藤様が新拠点である福岡に常駐しながら、東京の本社と連携し順調に事業を拡大している秘訣は何なのか。導入から約1年が経過した現在、当初の様子や活用方法についてインタビューしました。

【今回お話を伺った方】
株式会社エンリード不動産
広報部、人事部
吉澤志保様・黒澤桜様

代表が福岡の新拠点にいながら、東京本社とともに急成長を実現。その成長の裏にある「窓」の存在意義とは

― 今回、「窓」を検討、導入いただいた経緯をお聞かせください。

もともとは、当社の代表(工藤陣平・代表取締役)とMUSVIの代表(阪井祐介・代表取締役兼CEO)の共通の知り合いを通して「窓」を知りました。MUSVIの横浜ポートで実際に「窓」を見学し、当社の代表が阪井代表の熱い想いに意気投合し、その場で導入を決めたと聞いています。当社は代表の決定からのスピード感がとても早いので、導入を決めてから、約3週間で「窓」が当社に設置されました。「窓」を置いた場所は、初の拠点を作ったばかりの福岡と、本社のある東京です。

― 「窓」を導入していただいた会社様によっては、慣れるまで時間がかかったというケースもありますが、そのような点ではいかがでしたか。

「窓」を見たのは全員が初めてだったので、最初はこれ何だろう?と興味津々。すごいものが来たな、という期待感のある反応でした。初めはカメラでどのくらいの範囲が映るのかわからず、立ち位置が近すぎるとツッコまれたり、大きな画面に映るのが少し恥ずかしかったりしましたが、すぐに慣れて使えるようになりました。

これまで1年近く「窓」を使ってみて、時々カーテン機能を使うことはありますが、社内同士ということもあり、常時接続でほとんどオープンにして使っています。ディスプレイ全体がぼけるカーテン機能については、もしかしてこちらが見えなくても、向こうからは見えているのでは、と心配になったりしましたが、実際にはどちらか一方がカーテンを使えば自動的にお互いが見えなくなる仕組みになっていると聞き安心しました。

使っている頻度としては、ほぼ毎日使っていますね。特に2023年3月に新設した「窓」がある福岡支店は、東京にいた社員が転居し、全力で立ち上げにあたっています。現在は代表も福岡にいるため、稟議書を通したり、決裁を得たりといった事務関連で多く使っています。「窓」に向かって「社長―!」と呼ぶと、代表が出てきてくれてやりとりを行っています。やはり対面で、相手がそこにいるかのように話せるのが良いです。ちょっとした仕事の相談事や、業務以外の「髪切った?」などの他愛もない会話も「窓」越しで話しているので、一日中誰かしら使っている感じです。

 

遠くにいても、いつも対面で会っているかのような感覚が、社員同士の団結力と一体感を生み出す

業務に関わる重要なやり取りから、ふだんの雑談まで幅広い話題を「窓」でやりとりされているのですね。社内の良い雰囲気が伝わってきます

そうですね、当社は顔を合わせるコミュニケーションを大事にしているので、「窓」が来る前から社内でも雑談なども含めよくしゃべっていました。ぎくしゃくとした感じはありませんね。採用基準も人柄が良いかどうかが重要です。当社の働き方の方針として「良い営業担当である前に、良い人であるかどうか」ということを大切にしているので、良い人間関係が生まれています。

また、営業が外回りに出るときは「行ってきます」、帰ってきたときには「戻りました」と必ず部屋にいる社員に挨拶をするのですが、福岡支店が映る「窓」に向かっても同じように挨拶しています。営業以外の社員も、「おはようございます」や「お疲れ様です」など「窓」越しに福岡と東京でお互いに挨拶しているので、会社としても一体感が出てとても良いと思っています。

2023年福岡に初の拠点を設置し代表も福岡入りされる中で、新しい拠点の準備や代表の本社不在で一時的に成長が止まってもおかしくない状況だと思いますが、売上は伸び続け成長を続けていますね。その成長の過程で「窓」が役立った場面はありますか。

福岡支店を新設するタイミングで入れたので、細かな確認や現場の雰囲気を「窓」で感じていました。もし「窓」がなかったらzoomや電話で多くやりとりをしていたと思います。電話の場合は、どうしても待機時間があり、相手が忙しいかどうか分からなかったり、不在の場合は電話番号を伝えて折り返してもらったりと手間が掛かります。一方で「窓」なら向こうの様子を観察して気軽にやり取りができるので、福岡の拠点を準備する段階で「窓」があって良かったなと思っています。

東京の本社に取引先の方や銀行の担当者様がいらっしゃるときは、「窓」で福岡にいる代表とご挨拶をすることもあります。初めは皆さん驚かれるのですが、やはり対面でお話しできるので「初めてお顔見られました」と喜んでいただいています。

 

広々としたオフィスの奥の壁側が「窓」の定位置。拠点とつながり成長を分かち合う

― 「窓」を使った印象的な場面はありますか。

東京本社の表彰式は、福岡支店と「窓」をつないで行われました。距離が離れている分、東京と福岡でイベントはバラバラになってしまいがちですが、このようにイベントも同時開催できることが嬉しいですね。本店・支店お互いの頑張っている姿を見ることができるので、負けないように頑張ろう!と思える営業さんが多いみたいです。また、リアルではまだ会ったことのない社員もいますが、いつも「窓」越しでやり取りをしているので、すでに会ったことのあるような感覚です。

会社の成長とともに社員の人数も順調に増やされていますが、採用で「窓」を使うことはありますか。

はい、新入社員やインターンの採用面接などに積極的に活用しています。使い方としては、会社説明会などで東京の本社に学生さんが来社される際に「窓」で福岡にいる代表とつなぐことが多いです。学生さんたちは初めて見る光景にとても驚きながら、すごく良い反応を示してくれるんです。代表から学生に直接会社の方針や、事業への熱意を伝えたり、「どこの大学なの?」という会話が生まれたりして会場が自然と活気のある雰囲気になります。学生さんにも良い影響があるようで、より志望動機が高まったという声を多くいただきます。

― 以前オフィスでヨガを開催されていました。このようなイベントでも「窓」は活用できそうですね。

はい、社員の健康増進やワークライフバランスの向上を目的に、ヨガのインストラクター経験のある黒澤が講師となり、社内でヨガのイベントを開催しました。これからも社員の声を拾い、このようなイベントを行っていきたいと思っているので「窓」が活躍すると思います。

改善してほしい点はありますか。

音がとても良い反面、設置する場所によっては「窓」の近い位置に座っていると大きな音がうるさく感じることがありました。また、「窓」の画面上で資料の共有ができると嬉しいです。

今後の活用方法をお聞かせください。

今年は大阪に支店の新設を予定しています。本社のある東京、福岡支店、大阪支店の3拠点で「窓」を活用できたら嬉しいです。

― ありがとうございました。

インタビューはバレンタインデーに近い日程で行われたことから、社員の男性メンバーにチョコを配った様子の写真をご提供いただきました!

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