MUSVI株式会社は、日本医療研究開発機構(AMED)が推進する「介護DXを利用した抜本的現場改善事業」において、2025年8月から2026年3月末にかけて研究事業を実施いたしました。
このたび、本事業の概要および成果をまとめた動画を公開いたしましたので、お知らせいたします。
■テレプレゼンス「窓」が実現する診療体験
本事業は、MUSVIを代表研究機関とし、パラマウントベッド株式会社、芙蓉開発株式会社とのコンソーシアム体制で推進しました。長崎県上五島における特別養護老人ホーム福見の園および上五島病院を実証フィールドとし、離島地域における医療・介護の課題解決を目的に、ICTを活用した新たなケアモデルの構築に取り組みました。
特に、高齢者施設における通院介助に伴う現場負担の軽減と、医療アクセスの向上を主なテーマとし、遠隔診療の実装とその有効性の検証を行いました。
MUSVIは、テレプレゼンスシステム「窓」を活用し、医師と患者が物理的距離を超えて“同じ空間にいるかのように対話できる”環境を提供しました。これにより、単なるオンライン診療にとどまらず、対面に近いコミュニケーションを実現し、患者の安心感や医療従事者の診療の質の向上に寄与しました。
■通院介助時間90%削減の実証結果
実証では、医療機関と高齢者施設を接続し、週1回の診療運用を継続的に実施。実際の診療・運用を通じて、通院介助にかかる時間や人員負担の変化、現場スタッフおよび利用者の満足度などを多面的に評価しました。
その結果、通院介助にかかる時間は約90%削減されました。さらに、週1回・1名のオンライン診療化においても年間約158時間の時間削減につながることが確認され、現場における業務負担の大幅な軽減効果が定量的にも示されました。これにより、限られた人員の中でも持続可能な運用が可能となり、継続的な医療アクセスの確保という観点でも有効性が確認されました。
また、現場からは以下のような声が寄せられています。通院介助の負担軽減により、ケアの質や業務の在り方そのものに変化が生まれています。
- 通院介助の回数や時間が減り、ケアマネジャーなどが本来の業務に専念できる時間が増えた(ケアマネジャー/介護士)
- 利用者の外出準備が不要となり、職員・利用者双方の負担軽減につながった(事務長)
- 医療従事者である看護師が診察に付き添う体制が整い、効率性と診療品質の向上につながった(看護師)
■医療・介護現場への今後の展開
さらに、本取り組みを通じて、現場ごとの運用課題や導入におけるハードルについても多くの知見が得られました。これらの学びを踏まえ、今後はより現場に即した形でのサービス改善と、持続可能な医療・介護DXの実現に向けた横展開を進めてまいります。
本事業の詳細および実証の様子については、以下の成果動画をご覧ください。
MUSVIは今後も、「距離の制約を超えてリアルに“会う”ことができる」体験を通じて、医療・介護の現場に新たな価値を提供し、社会課題の解決に貢献してまいります。








