
(BUSINESS NETWORK 2025/4/24)
ソニーからカーブアウトしたMUSVI(ムスビ)が開発・提供するテレプレゼンスシステム「窓」は、等身大のディスプレイやソニーの技術を盛り込み、他のオンライン会議ツールとは一線を画している。武蔵野大学 アントレプレナーシップ学部は、「窓」を活用して海外大学とのコミュニケーション環境を整備し、グローバルコミュニティづくりを加速する。通信インフラについてはNTTコミュニケーションズの「5Gワイド」を採用予定で、「『窓』が本領を発揮できる」体制を整える。
(中略)
「窓」と他のオンライン会議ツールとの大きな違いは、「『すぐそこに人がいる』という感覚を重要視して設計している点にあります」と取締役 COOの三木大輔氏は語る。
その思想を体現しているのが、縦型の大型ディスプレイだ。これにより、等身大の相手とのコミュニケーションや双方向の同時ハンズフリー通話が可能になり、まるで相手が目の前にいるような臨場感と同じ空間を共有しているような雰囲気を提供する。プライバシーを確保するためにディスプレイへぼかしを加える「カーテン機能」も備える。
さらに目を見張るのが、ソニーの技術「ステレオエコーキャンセル」を実装している点である。「スピーカーから出た音をマイクが拾うと、エコー(反響)が発生してしまいます。このエコーを消去する技術で、クリアな話者の声だけを相手に伝えることができます」と三木氏は胸を張る。2024年度グッドデザイン賞も受賞し、審査委員による「私の選んだ一品」にも選ばれた。