隠岐の島町有木の隠岐高校でこのほど、起業家を迎えた特別授業があった。独自事業を展開する4人が経験を通じて、1,2年生約140人にひらめきの大切さなどを伝えた。
ソニーの技術者だった阪井祐介さん(45)は、大画面で全身が映るビデオ通話システム「窓」を開発し、東京で創業。2020年から同校と隠岐島前高(海士町福井)の交流にも使われているシステムについて、「常に空間がつながる『どこでもドア』のような感覚になり『いのちをちかくする』というコンセプトが実現した」と説明した。
全国のホテルを毎月定額で宿泊できるサービスを提供する大瀬良亮さん(39)は、内閣広報室で交流サイト(SNS)を使った情報発信業務に従事し首相の外遊にも同行した経験を紹介。「ネットと携帯、パソコンがあればどこでも仕事ができる」と考え、場所を問わず旅をしながら仕事ができるわーケーションの一助としてサービスを着想したと語った。(鎌田剛)