「映像から未来をつくる」というビジョンを掲げ、日本中、世界中のカメラの映像をクラウド化し、自分のため、社会のために誰もが活用できる映像プラットフォームを提供するセーフィー株式会社。安全かつ利便性高い映像配信を通じて、防犯カメラとしての機能にとどまらず、業務改善やDX推進など多くの社会課題を解決しています。
現在、機器の品質管理や出荷業務を支える現場で「窓」を活用いただいており、今回セーフィーとその出荷業務を担う福井倉庫の方々にインタビューしました。
第1回はセーフィー株式会社カスタマーサービス本部品質管理部出荷・検証センターの高橋さん。業務でどのように「窓」を活用し、どのような効果があったか、お話を伺いました。
日々の業務を支える「窓」を通じた密なコミュニケーション
― 高橋さんの担当業務について教えてください。
私の業務はデリバリー出荷業務です。依頼通りに納品することはもちろん、デリバリーを通じてお客様に最高の顧客体験をお届けすることを目標に、日々業務に携わっています。
― デリバリー出荷とは、基本的には営業部門からのオーダーを見て、カメラの出荷を福井倉庫にお願いする、ということですね。
そうです。また、セーフィー本社にも倉庫があり、こちらでも出荷業務を行っています。
― 今の業務で大変なことを挙げるとしたら、どういうものがありますか。
一つ は納期調整です。特に大型案件のとき、基本的なリードタイムがあるとはいえ、お客様のご都合によって「ちょっと急いで欲しい」ということがあります。我々としてはできるだけそれにお応えすべく調整します。もう一つは、数量が非常に多く、機種が多岐にわたる場合です。こういったケースでは調整に時間がかかりますので、福井倉庫の皆さんと密にコミュニケーションをとることが必要になります。
― 日々の業務ではいろいろな調整が行われており、コミュニケーションがポイントということですね。そのような中で「窓」が使われているのは、どんなシチュエーションですか。
緊急時の出荷対応をお願いする際に、直接顔を合わせて調整したいというときです。また、出荷時の荷姿(物を送るときの形)を確認するときです。どういう箱に入れて出すのか、出荷するときに何か付属品を足して一緒に出したりするのか、実際の物を見ながら双方で確認する際に活用しています。
納得感や空気感の共有は、毎日の何気ない会話の積み重ねから
― どのようなときに「窓」があってよかったと思われますか。
納得感や空気感を共有する部分が大きいと思います。お互いにできることとできないことがあり、文字にしづらい部分や電話で伝わりづらい部分について腹を割ってお話するようなとき、視覚的にもアシストしてくれる「窓」を活用しています。結果として、どちらかが要望通りにいかなかったとしても、納得感が大きいのではないでしょうか。チャットや電話と違う点だと思います。
― お互い認識が合った状況で進められる、というのはいいですね。仮に今「窓」がなくなったらどういったことが起きそうですか。
すぐ声をかけられる今の状態とは、だいぶ変わってくると思います。「後でオンラインのミーティングを入れて相談しよう」とか、電話する際も「お互いの状況がわからないので確認してから電話しよう」というように、相談や情報共有のタイミングを逃してしまい、日常業務に支障が出るのではないでしょうか。福井倉庫の皆さんも日々出荷業務でいろいろ動いていらっしゃいます。パソコンですぐ確認できるという訳ではありませんので、その辺りも違うと思います。
― 業務以外で「窓」を使ったことはありますか。
何気ない日常の会話や人の紹介に使うことがあります。また、朝、弊社の営業が福井倉庫の皆さんに挨拶をするため活用しているのをよく見かけます。
― 朝の挨拶をするために使うお話、いいですね。何気ない日常のやり取りが業務上のコミュニケーションに活かされることがあるのでしょうか?
あると思います。ちょっと突っ込んで話をしたいとか、ちょっと腹を割って話したいとき、日々のコミュニケーションの積み重ねというのは大事だと思います。
「窓」の導入で一番変わったのは「信頼感」と「安心感」
― 「窓」が設置されたときのことを教えてください。高橋さんはどのような印象や感想をお持ちになりましたか。
導入された経緯とかは知らず、ある日設置されていたという状況です。最初は全く活用するイメージがつかなかったというのが正直なところで、常時つながっていることに少し慣れないといいますか、照れくさいではないですけれども、相手に失礼なこととかが聞こえてしまうんじゃないかといった心配もしました。
― 業務に不可欠になるまでいろいろ経緯があったと思いますが、使われ始めたきっかけを教えてください。
最初は慣れておらず、カーテン機能(音声や映像をミュートする機能)を互いに使うことがありました。それが、緊急時の対応や何気ない挨拶や会話の積み重ねを経て、慣れない部分よりも使うことによるメリットが大きくなってきました。その後話が通じて物事が進んだという実感の方が上回ってきたことにより、意識が変わっていったきっかけだと思います。
― 「窓」が導入される前後で一番変わったことは何ですか。
「信頼感」や「安心感」です。それまでは福井倉庫さんの方に出張して、向こうの皆さんと顔を合わせてコミュニケーションを取ることがメインの手段でしたが、全員が毎回出張に行ける訳ではありません。「窓」を活用することで、お互い働いている人の顔が見え、安心して相談し合えるようになったというのが大きいと思います。
― 「窓」があることで、出張の回数は減ったのでしょうか。 また、会議の回数や時間の削減などにも役立っていますか。
定量的には分からないのですが、感覚的には、出張しなくても話が進むことが多くなったと思います。また、ミーティングの回数、チャットを送信し合う回数、電話の数も減ったのではないかと思います。
「窓」への期待
― 今、福井倉庫とのやり取りで「窓」以外で使っているコミュニケーションツールは何ですか。
電話、チャットツールです。電話は緊急性の高いもので、チャットで返事を待つよりも早く相手の反応が欲しい相談の場合、緊急時の対応で電話を使っています。今はそこを「窓」で代替している状況です。
― 「窓」について、改善してほしいことや要望はありますか?
機能は非常に素晴らしいのですが、操作に慣れるまでに少し時間がかかるので、簡単に操作できるといいですね。また、トラブルシューティングではないですけれども、簡単なQ&Aがあると助かります。理想的には、リモコンよりタッチパネルで操作ができる方が初めての人も触りやすいと思います。リモコンだと間違ったところを押したらどうしようと、恐る恐る操作することがありました。
― こんなところに「窓」を使ったらいいなという点はありますか?
弊社の営業が挨拶に使っているとお話しましたが、その機会を増やすため設置台数を多くして、気軽にアクセスできるとより活用できると思います。あとは、一つの「窓」で画面分割して、別の「窓」と一緒にコミュニケーションをとることができると、よりコミュニケーションのラグをなくせる使い方もあるのではないかと思います。
― ありがとうございました。