プレスリリース

テレプレゼンスシステム「窓」を活用した空間接続ソリューション事業を開始

MUSVI株式会社(以下「MUSVI」)は、ソニーグループ株式会社(以下「ソニー」)、セーフィー株式会社(以下「セーフィー」)、SREホールディングス株式会社(以下「SREホールディングス」)の出資を受け、テレプレゼンスシステム「窓」(以下「窓」)を活用した空間接続ソリューション事業を、本日より開始します。

 「窓」は、ソニーが有する映像・音声・インタラクションの技術をオントロジカルな視点※から凝縮し、距離の制約を超えて、相手が目の前にいるようなリアリティと、同じ空間を共有しているような気配や雰囲気(アウラ)を感じさせる次世代コミュニケーション装置です。ソニーでの実証実験やSREホールディングスでのDXコンサルティング事業により、これまでに国内外の50以上の企業や教育機関、医療機関、地方自治体等に導入されています。

 世界的に様々な遠隔コミュニケーションツールが広がる中、温度感や息遣いが伝わるリアルなつながりが求められています。そうした潮流に応える新たなソリューションを生み出すため、ソニーで「窓」のコンセプト創出・研究開発を行ってきた阪井祐介が、2022年1月にMUSVIを設立しました。MUSVIの事業構想に共鳴した、ソニー、セーフィーおよびSREホールディングスは、出資および協業を通じて、同社の事業活動を支援しています。

今後、MUSVIは、ソニーと協力して「窓」の中核テクノロジーの研究開発を行います。また、セーフィーおよびSREホールディングスとの連携を深め、多様な領域のパートナーとの関係強化に取り組みながら、時間や空間、パラダイムの壁を超える空間接続ソリューション事業を展開していきます。離れていても“リアル”に会うことができる「窓」を通じて、リアル空間同士、そして、リアル空間とバーチャル空間もつなぎ合わせていくことで、世界中の80億の人とコミュニティーが出会い、結ばれていくプラットフォームを提供していきます。
※ 「誰かと共に在る」感覚を重視する考え方

MUSVI株式会社 代表取締役 / Founder & CEO 阪井 祐介のコメント
ふとした日常や旅先での、人や自然との出会い。人と人、人と世界がつながり、響きあうことで、ワクワクするような新しい感動や可能性が生まれる。こうした出会いを、距離の制約を超えて世界中の人に届けたい。
その想いでソニーに入社し開発を続けてきた「窓」が、たくさんの皆さまとのご縁をいただき、本格事業化に向けて出航することになりました。私たちMUSVIは、あらゆる領域の境を超える「窓」を通じて、“いのちをちかくする”世界を創出してまいります。

ソニーグループ株式会社 代表執行役 副社長 兼 CFO 十時 裕樹のコメント
テレプレゼンスシステム「窓」は、ソニーのR&Dセンターにおいて長年取り組まれてきた研究開発テーマです。今回のパートナーシップを通じて、当社のテクノロジーの社会実装を実現し、新たな体験価値の創出や社会課題の解決に役立てていくためのモデルケースとなることを期待し、同社を支援してまいります。

セーフィー株式会社 代表取締役社長 CEO 佐渡島 隆平のコメント
阪井さんはじめ創業メンバーがソニーR&Dで長年にわたり培った気配を繋ぐ映像コミュニケーション体験に圧倒され感動しました。素晴らしいプロダクトの「窓」を共に世界に広めていきましょう。同社の“いのちといのちを結ぶ”ミッションは、社会に大きな価値を創出すると確信しております。業界の最前線で働く方々が生き生きと働ける環境を提供すべく、当社もMUSVIとともに事業成長を目指して参ります。

SREホールディングス株式会社 代表取締役 社長 兼 CEO 西山 和良のコメント
当社はこれまでソニー及び阪井さんと連携し、「窓」を活用した業務効率化・高度化のDXソリューションをオフィスや医療福祉をはじめとする幅広い業界に提供してまいりました。この度の出資を機にMUSVIの事業支援を一層強化するとともに、その過程で当社のDXソリューションを拡充させることで、共に産業のDX及び活性化に貢献してまいります。


<MUSVI株式会社 会社概要>

商号MUSVI株式会社
所在地東京都品川区北品川5-12-4 リードシー御殿山ビル7階
代表者阪井 祐介
事業内容1. 実空間接続プラットフォーム「MUSVI」の開発・企画・運営
2. テレプレゼンスシステム「窓」の販売・リース及びコンサルティング
3. テレプレゼンス技術の研究開発及び関連ソリューションの提供
資本金2億円
設立日2022年1月7日
主要株主阪井 祐介
ソニーグループ株式会社
セーフィー株式会社
SREホールディングス株式会社
ウェブサイトhttps://musvi.jp


<「窓」の導入事例>
「窓」はこれまで、50以上の企業や、教育機関、医療機関、地方自治体等に導入されています。主に「オフィス・現場」、「医療・介護」、「地域創生・教育」の3つの領域おいて、距離の制約を超えて人や空間をつなぐプロジェクトに貢献しています。

● 「オフィス・現場」
鹿島建設株式会社におけるオフィスや建設現場の多拠点コミュニケーション、株式会社コジマプロダクションにおけるアメリカ西海岸スタジオとの遠隔での制作作業、ソニー銀行株式会社でのリモート相談などに導入されています。距離を超えて相手の気配や雰囲気を感じ、深い信頼関係を築くことで、チームとしての一体感や業務効率を向上させ、質の高いクリエイティブな成果を生み出しています。

株式会社コジマプロダクション 代表 小島 秀夫さん のコメント
アメリカ西海岸とコジプロを「窓」でつなぎ、太平洋を超えて仕事をしています。双方向のサウンドシステムが秀逸で、本当にゲーム『DEATH STRANDING』に登場する架空の技術「カイラル通信」でつながっているような感覚は衝撃的でした。



● 「医療・介護」
国立成育医療研究センターでは、AIホスピタル事業におけるソニーと共同研究の一環で、小児患者の家族面会に「窓」が導入されています。また、香川大学附属病院での立会い分娩、東京医科歯科大学病院での隔離病棟へのリハビリ指導、株式会社シルバーウッドの「銀木犀」での高齢者と家族宅との遠隔同居やお看取り等にも導入されています。医療・介護施設など面会・面接が制限される状況下において、制約を超えた家族や仲間との親和的コミュニケーションを実現しています。

家族面会された きかちゃんのお母さんのコメント
今でもあの時の感動は忘れません。「どこでも窓だ!!!」お兄ちゃんの声、キラキラした二人の笑顔。まるで窓越しにお話ししているような臨場感。会いたい、一番近くで応援したい、そんな家族の切実な願いを叶えてくれたこの素敵なシステムを開発してくださったことに感謝しています。



● 「地域創生・教育」
北海道地図株式会社と隠岐や三笠のジオパークとの遠隔アクティブラーニング授業のほか、離島や中山間地域といった地理的な制約を超えた多様な交流や学びの機会の創出を通じ、地域の活性化をめざしている海士町や江府町、益田市などの自治体と連携して、「窓」の特長を生かした総合的な学習プログラムの開発や提供を進めています。

隠岐高校魅力化コーディネーター 野邉 みなもさんのコメント
島前と島後の高校図書館をつなぐ「窓」。生徒たちを、離れた場所の研究員や大人たちとつなげて学びの機会を増やしてくれることはもちろん、ふと気づくと「窓」の周りに集まっている島の子同士の語らいが嬉しい。そこには、海を超えたひとつの隠岐ともいえる空間が生まれているように感じます。



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