セーフィー株式会社 第2回 徳丸裕子さん

「映像から未来をつくる」というビジョンを掲げ、日本中、世界中のカメラの映像をクラウド化し、自分のため、社会のために誰もが活用できる映像プラットフォームを提供するセーフィー株式会社。安全かつ利便性高い映像配信を通じて、防犯カメラとしての機能にとどまらず、業務改善やDX推進など多くの社会課題を解決しています。

現在、機器の品質管理や出荷業務を支える現場で「窓」を活用いただいており、今回4人の方にインタビューしました。

第2回はセーフィー株式会社カスタマーサービス本部品質管理部出荷・検証センターの徳丸裕子さん。業務でどのように「窓」を活用し、どのような効果があったか、お話を伺いました。

「窓」でつながることで生まれる、東京と福井の一体感

― 「窓」を活用するのはどのような場面ですか。

主に品質管理部として二つの業務で活用しています。一つ目 は、セーフィーの商品を福井倉庫(以下、福井)で動作確認する際に、動作に違和感があったり、疑問点が出た場合のエスカレーション(連絡や報告)です。二つ目は、レンタル返却品の再出荷判断です。当社は機器のレンタルを行っており、屋外用機器はどうしても汚れ・破損が発生します。そのため、レンタル機器が当社に返ってきた際に、また出荷できる状態かどうか、黄ばみや本体の傷は「修理」が必要なのか、福井で判断を迷ったときに相談を受けています。

― 「窓」を実際使ってみて、役立っていると感じるのはどのようなときですか。

機器の状況を把握しなければならない業務なので、実際に機器を見て話すことが重要です。もしそれができなかったとすると、機器の写真をたくさん撮っていただいたり、ランプの色の変化を動画に撮ってもらう必要があり、やり取りに手間や時間がかかってしまいます。、「窓」で実際に物を見て会話をすることによって、「すぐに判断できる」という点は非常に助かっています。

― 仮に「窓」がなかったら、どういった問題が発生するでしょうか。

先ほどお話したような、お互いに手間がかかってしまうということもありますが、人間関係の構築が大きいと思います。日頃から相手側の音や会話が聞こえている状態で作業しているので、東京と福井で場所は離れていても、何をしているかな、何か困っているのかな、笑っているなぁ、といった雰囲気を近くで感じることができ、親近感が生まれます。何かあったときにすぐに話しかけられる、相談が気軽にできる、といったことができなかったとすると、今よりも少しぎこちない関係になってしまったのではないかと思います。

― 本質的なお話ですね。情報のやり取りだけだったらチャットでも可能ですが、人間関係ができているから突っ込んだ話もできる、ということでしょうか。

そうですね。「機器の質」も「出荷」もお客様にご迷惑をかけないようにスピード感も大事なので、やはり関係性ができている方が迅速に対応できると思います。

― 常につながっているので、業務以外の話をしたり、つながりができるということはありますか。

例えば、席の机の上が少し見える状態になっているため、「誰々さんは〇〇茶が好きなんだね」といったコメントをいただいたことがあります。私達に関心を向けてくれているのがとても嬉しく、私たちも福井の皆さんに興味を持ったり、意識することが大事だと感じさせてもらいました。

― そういう関係ができた後に緊急のお願いをするのと、お互いを知らない中でお願いするのは、受け止め方が違ってきますね。何気ない会話も業務につながっているということですね。

「違和感」から「日常」への変化

― 「窓」が導入された当初はいかがでしたか。違和感はありましたか。

「窓」の導入自体には関わっておらず、最初は違和感がありました。私がちょうどデリバリーに着任した時期に「窓」が導入されたのですが、福井の方とつながるということを体感したとき、当初は検品の音が気になってしまったり、エラーがあったとき鳴るブブという音が聞こえてちょっとザワっとした気持ちになりましたね。でも、それがだんだんと自然音になり、今では音がないと普通ではない、という感じになっています。

― 今では日常になっているということですが、気付いたらそうなっていた、ということでしょうか。

そうですね、「気がついたらなっていた」っていう感じです。月曜日から金曜日まで、8時間以上、「窓」でつながっている状態なので、日に日に自然になっていきました。

― 「窓」越しに空間がつながっている場合と、実際に同じ空間にいる場合とを比較した場合、声をかける感覚は変わりますか?

変わりません。「窓」の画面も大きく縦長なので、お互いの目線の高さに違いがなく、本当に目の前に立って話しているような感覚です。ビデオ会議システムで表示される顔のみの状態とは全く違います。

「関係性の構築」がお客様のために行動する原動力に

― 「窓」について、改善してほしいことや要望はありますか?

最初の頃は、マイクのボリュームがうまく調整ができないことがあったのですが、今は改善がされています。また、キャスターをつけていただいたので、「窓」の角度を簡単に変えられるようになりました。改善してほしい点は私からはありません。

― 「窓」の設置前後で、何らか変化があったのではないかと思います。改めて一番変わったと感じる点を一つ挙げていただくとしたら、何でしょうか。

「関係性の構築」だと思います。お願いやエスカレーションは、遠慮が出てしまうと、スピードに影響もしますし、判断も遅くなってしまいます。ただ、人間なので、「誰々さんのお願いだから急いでやってあげよう」だったり、「この人のお願いだったら聞いてあげたいな」といった気持ちが生まれますよね。人間関係や仕事しやすい環境が作られている、ということが結局はスピードや業務の改善、お客様のために何かを生み出す原動力になっています。

― スピード感は、徐々に関係が構築されて効果が徐々に出てきたのでしょうか。

導入前もスピード感がなかったわけではありませんが、「窓」が導入されたことで、より早く、より良く、よりみんなのために!となったと思います。

― ありがとうございました。

 

 

 

 

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