私は元々現場監督を10年間やった後、建築とデジタルを掛け合わせた活動に関わっております。その中で「窓」と出会いまして、建設現場への適用を進めています。
現在、DXを推進する部署でデジタル化を進めていますが、私は、変革を起こすためには仲間が必要であり、技術だけでなく、人としても変革を起こせるようなチーム、つまり「DXは“壮大な仲間集め”」だと考えています。
鹿島建設では、2018年に「鹿島スマート生産」を打ち出し、ロボット、遠隔、デジタルを組み合わせた取り組みを進めてきました。その中で目指しているのは、「魅力的な現場」をつくることです。若い人が建設現場を働く場として選び、社員も技能者も安全で快適に働ける環境を整えていく。そのためには、省力化や効率化だけでなく、人と人のコミュニケーションを高めることが重要です。
リアルな現場での人のつながり、テレプレゼンスとしての「窓」、メタバースの活用といった要素を組み合わせながら、さまざまな形でつながる新しい現場運営の在り方を模索しています。特に、残業規制が進む中で、先輩と若手が対話する時間が取りにくくなっている現状では、デジタルを活用し、距離を超えてコミュニケーションを取れる環境づくりが現場のエンゲージメント向上につながると考えています。








國近様
三木
柴田所長



(MUSVI)
本日は、「ゼネコンに聞く! 『窓』を活用した現場コミュニケーション改革」というテーマでお話しさせていただきます。前半では、建設業界の環境変化とDXの必要性、そしてどのように「窓」が貢献できるのかについてご説明させていただきます。後半では、鹿島建設様との本音トークとして、ゼネコンにおけるDX戦略と現場のリアルな声についてパネルディスカッションを行います。
まず、建設業界の環境変化ですが、現場の規模は年々大きくなり、それに伴って関係者が増え、多重構造が生まれています。作業内容も高度化する一方で、安全と品質への要求は高まり続けています。そのような中で、「2024年問題」に代表される働き方改革への対応も加わり、管理の難易度は上がっているにもかかわらず、現場のリソースは減少しています。
こうした状況から、生産性向上は非常に重要なテーマになっています。私たちは、そのアプローチを大きく二つに分けて考えています。一つは、現場の方が現場に張り付ける時間を最大化することです。つまり、現場でやらなくていい仕事は遠隔から支援するなどして、現場が現場の仕事に集中できる環境を整えることです。もう一つは、人がやらなくていい仕事を中心に、自動化やデジタル化を進めていくことです。
ただし、遠隔支援では「状況が分からない」「結局、移動が減らない」といった課題があり、自動化についても、建設が一点物であり天候にも左右されやすいことから、AIなどを活用しづらい現実があります。そのため、建設業界では今もなお、人と人のつながりや、情報を得る質の高さが現場力を左右しているのではないか、また、そこに「窓」が貢献できるのではないかと感じています。
続いて、國近様より、鹿島建設様におけるDXの取り組みについてご説明いただきたいと思います。